あとがき
 
あとがきは一言でスパッと終わらせるか、長文になっても色々書くかで考えたんですけど、長文にしたいと思います。面倒くさい人は読まなくて全然問題なしです(^^;)
 
 
 まずはこの話を読んでいただきありがとうございます。やっと終わった・・・。自分でも穴だらけだし、何でこんな話描いたんだろ?と謎が残ります(汗)マジに。コメントいつも楽しみにしています。返事しなくてすいません。
 
 この話を考えたのが2012年の12月。その当時ボクは非常に怒っていたのだと思います。当時ボクは無職で(厳密には今もですけど・・・)、新聞が配達される頃寝て、昼に起きる生活でした。そしてテレビアニメはほとんどラノベ原作のながーいタイトルの奴、映画は少女マンガ原作の恋愛モノばっかり映像化されていて、「俺が見てーのないんですけど!?何見ればいいんですか!?」って状態でした。これは個人的な意見で、世の中の求めているものがそうゆうモノだったのでしょうがないんですけど。
 
 ボクは元々友達が数えるくらいしかいないし、無職でお金もない、もちろん支えてくれるような恋人もいない状態でストレスがたまっていたんでしょうね。家族に迷惑をかけている、という後ろめたさもありました。面接に行っても数日後には不採用の手紙がポストに入っている日々を送り、「あぁ、自分は世の中に必要とされていないのかな。どこにも所属出来ない人間なんだな。」という気持ちになっていました。何でも話せる親友や励ましてくれる恋人がいればどんなに気持ちが楽だったでしょう。でもその時のボクにはそうゆう人がいませんでした。
 
 「誰も理解してくれない!」という気持ちが非常に強くあったのかもしれません。今振り返るとその鬱々とした怒りが”清志郎”を生んだのかもしれません。
 
 実は”嫌な奴”を主人公にする話はずっと計画していました。数年前に見た劇団・新★感線の舞台で「朧の森に棲む鬼」に刺激を受けて、悪い奴を主人公にした話しをいつか描いてやろう、と思っていたのですが、こんな形になるとはー。
 最初はスティーブン・キングの「キャリー」を描こうと思っていたんです。日本の高校に置き換えて。で、その後に江戸川乱歩とか金田一耕介シリーズもいいな、と思っていろいろ考えているうちにこうなっちゃいました(^^;)清志郎とルカが超能力者なのはスティーブン・キングの影響ですね。キング作品って主人公が能力者の話がけっこうあるんです。双子は金田一の影響です。金田一シリーズも実は兄妹とか実は息子、とかめっちゃ多い。そんなこんなでこーなっちゃいました・・・。清志郎の名前は実は加藤清史郎くんから頂きました。たまたま「任侠ヘルパー」の再放送がやってまして。でも加藤くんって”セイシロウ”くんなんですよね。ボクが勝手に”キヨシロウ”だと勘違いしてまして。でも”キヨシロウ”のほうがいいなって。

 長くなりましたが、そうゆう背景がありまして、この話が出来ました。賛否両論あると思いますが、それで良いと思います。ちらほら「清志郎憎めない」っていうコメントを頂きましたが、僕も同意です。完全に悪人なんですけど、なんていうか清志郎は潔いと言うか、ぶれない所がいいです。誰に恨まれてもいい。許してもらわなくていい。その代り、好きなようにやる。ってゆう決意があるんでしょうね。清志郎の良いところ(?)は決して謝罪したり、後悔したりしないところだと思います。「どうしよう、どうしよう。悪いことしちゃった。」って思い悩むようなところが少しでもあったら、グダグダだったでしょうね。僕自身、清志郎にはそうゆう態度を絶対させないように描きました。なかなか「謝らない」っていう生き方も難しいものです。

 さて、ボクはただいま職業訓練校で勉強しています。来月卒業なので今、就活まっただ中です。しばらくは就活、就職出来たら新しい仕事に力をいれようと思います。しかし、漫画はストレス発散であり、ボクの生きがいですので描き続けていきます。そして商業デビューする夢も捨てていません。いつの日か、必ず。だから、ちょっと新都からは離れるかな?新しい作品が出来たら投稿したいし。まぁその辺はもう、気分だから。わかんない。

 と、いう訳で、初めて読んだ方も、ずっと読んで下さった方も本当にありがとうございました。またそのうち。

2014年4月9日 ちのちすに

 

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